【 導入目的の再確認 】

いきなり研修を始めない理由

秒速経営は、「話せばわかる」「研修で意識が変わる」といった幻想には頼りません。
なぜなら、実際の組織変革で問われるのは「誰が」「どの順番で」「何を巻き込みながら」変わるか?というプロセス設計だからです。

私たちが大切にしているのは、
トップダウンでも、現場任せでもない——
“対話と巻き込み”によって「自走する組織」へ向かう変化の流れをつくること。

このページでは

「秒速経営」の全体像を踏まえながら、実際の導入ステップを【4ステップ】に分けてご紹介します。
それぞれのステップが、どんな目的で、どのような構造で設計されているのか?
ぜひ自社での導入イメージを思い描きながら、ご覧ください。

【 導入プロセスの全体像 】

🗺️ 概 要

Step 1|空気を見える化する診断
      ベクトル強度チェックで現状の“ズレ”と“目詰まり”を可視化

Step 2|経営層マインドセットの再定義
      トップの意識転換と合意形成

Step 3|管理職層の対話力・共創力を育てる
      “指示型”から“巻き込み型”への変化を支援

Step 4〜6|対話型の仕組みを組織に定着
       Mission/Visionの再設計・共創会議・仕組み化

▶️ それぞれのステップの詳細は、以下のアコーディオンから「+」をクリックしてご覧いただけます。

STEP1|“今の組織の空気”を見える化する診断

「なんとなくうまくいっていない…」「空気が重い…」
そんな“感覚”に頼っていては、変化の糸口をつかむことはできません。

秒速経営では
まず最初に「今の組織の状態」を 見える化 するところから始めます。
代表・経営層・現場それぞれの視点から
以下のような軸で“組織の空気”を多面的に測定します:

🔵意思決定のスピード(なぜ決まらないのか?)

🔵上下関係の風通し(部下は上に本音を言えるのか?)

🔵価値観の共有度(何を大切にする組織なのか?)

🔵指示と自走のバランス(誰が意思決定しているのか?)

独自の「ベクトル強度チェック」によって、組織の中にある
ズレ」「もやもや」「ブレーキ」を構造的に浮かび上がらせていきます。

📝さらに——

この診断は、単なる現状分析にとどまりません。
ある“仕掛け”を通して
変化のプロセス全体における空気の変化意識のズレが、
立体的に浮かび上がるように設計 されています。
だからこそ、表面だけでは見えない「変化の手応え」を、
経営層・社員双方が“実感”できる 形で確認できるのです。

組織が変わるには、現場だけでは足りません。
むしろ、トップの意識が“過去の成功体験”に縛られている限り、組織は止まります。それは、膨大な情報があふれ、すべてが高速で変化しているAI時代においてはリスクでしかありません

秒速経営では、まず最初に、経営層自身が「どんな関わり方をしているか」に気づく時間を設けます。
長年「上に立つ側」でいると見えにくくなってしまった、
指示・命令される側の心の動き”や“伝えているつもりが伝わっていない現実”に、
非日常的な体験と仕掛けを通じて直面していただきます。

💡 このステップで起こる変化:

🔵「自分では伝えていたつもり」が、いかに届いていなかったかを実感

🔵部下や現場から見た“上司という存在の影響力”に気づく

🔵階層間での見え方・感じ方の違いを、対話によって体験的に理解

🔵「何を任せ、どこに介入すべきか」を、構造的に整理し直す

そして、組織全体で実施した“ある診断”の結果を
このステップの後半で経営層にフィードバックします。
役員一人ひとりが、その結果をどう受け止めたかを共有し、
感情・認識・解釈の違いを可視化するプロセスを通じて、
「自分と組織とのギャップ」を深く内省していきます。

🔍 このセッションでは
「いつの間にか、部下の声が届かなくなっていた…」
という現実に気づき、愕然とする方も少なくありません。

経営層は、ただの“指示役”ではなく、
組織全体の“空気”を生み出す起点であるということ。

だからこそ——
役職が上がれば上がるほど「人間力」「徳」が問われる時代です。
それは単なる理想論ではなく、組織の業績に直結する現実なのです。

組織を支える“中核”である管理職層。
しかし現実には、上からの期待と下からの不満の板挟みで、
指示される管理職」「現場に埋もれる中間層」に陥っているケースも少なくありません。

秒速経営では、このステップで
管理職層が「リーダーとしての意志」を取り戻し、
経営層との一体感=“結束の土台”を築くプロセス
を提供します。

🔷 前半:管理職向けマインドセット研修

・今の時代に求められるリーダー像を、体験的なプロセスを通して再認識

・無意識の上下関係や“思い込み型マネジメント”に気づくためのしかけ

部下の力を引き出すために必要な「問いのあり方」や「任せ方」の感覚をつかむ

📝 このフェーズでは、理論を押し付けるのではなく、
参加者自身が「今のままでは通用しない」ことに自然と気づき、リーダーとしてのスタンスを“再起動”するきっかけを設計しています。

🔷 後半:経営層と合流し、“組織の旗”をともに掲げ直す

後半は、管理職と経営層が合流。
Mission/Vision/Valueなどの“言葉と意味”を改めて見つめ直すことで、
組織のリーダーたちの意志と足並みをそろえていきます。

・管理職の立場から「今の組織に必要な旗」を言語化

経営陣の想いと、現場から見える課題を“すり合わせる”対話の場

・上下の立場を超えた“共通の旗”再確認再設計

このプロセスによって、現場と経営が同じ方向を向くための「共通言語」が再構築され、
「組織の推進力」そのものが整っていきます

🔍 実際の企業では…

言葉だけだった理念が、“自分たちの言葉”になった」
「上と下でズレていた視点が、同じ方向を向き始めた
という変化が生まれています。

このSTEPは、管理職自身が
現場を預かる意志」と「チームを動かす力」を取り戻す再出発。
ここから、組織は“自走”の段階へと加速していきます。

“対話を通じて意思決定・実行が進む”組織へ

秒速経営では「対話で終わる研修」ではなく、現場で変化が動き出す実践展開土台づくりを重視しています。

そのために必要なのは、社員一人ひとりが
自分の意見を言いやすくなる仕掛け
組織の空気が少しずつ変わっていく感覚
を実感しながら、変化の土壌を耕していくプロセスです。

🧭 まずは “発言しやすい空気” の土台づくりから

多くの組織には、驚くほど多くの場面で「自分の意見を言えない」空気が根づいています。
発言してこなかった結果、「そもそも自分の考えがよくわからない」という状態の方も少なくありません。

このSTEPでは
だれもが参加しやすく、笑って楽しめるワークを通して
言いやすい空気」と「考えるきっかけ」をつくっていきます。

💬「この組織では自分の声が大切にされるんだ」
という感覚を少しずつ育てていくことがねらいです。

🧠 対話型の会議体験で “共創”と“実行”へ

次のステップでは、
現場で実際に活用できる“対話型の会議”のエッセンスを体験していただきます。

・会議が「伝える場」や「指示の場」ではなく
 考えを共有し、前に進める場に変わるとはどういうことか?

・どのような工夫構造があれば
 意見が出やすくなり、実行につながるのか?

・対話によって“自分ゴト化”が促進される設計とは?

などを、無理なく体感していただけるよう設計されています。

※会議の詳細な設計やツールは企業秘密のため、ここでは割愛しております。
 導入時に、貴社に合わせてカスタマイズされた会議スタイルをご提案いたします。

🔄 実践とフィードバックで循環をつくる

全社的な導入に向けては、ある時点での状態をふり返り
「どんな変化があったのか?」
「自分たちは何を学んだのか?」を
確認するプロセスが重要です。

秒速経営では、
“やりっぱなし”では終わらせず、実践➡ふり返り➡改善という流れを組み込み、
組織全体の変化持続的に前進させる仕組みをご提供しています。

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