「TAIWA式™」 の合意形成が「単純多数決」を使わない理由

「多数決」こそ民主主義だ!という大きな勘違い

「え、そこから?」

という読者の声が聴こえてきそうですが(;^_^
日本の民主主義の中には

「強行採決」

なんていう「多数決」にも、ほど遠い
「モノゴトの決め方」もあるようで。。。

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モノゴトの決め方の残念な例(強行採決)はコチラ。。

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意外と私たちは
ふだんの生活の中で

「話し合いの良い見本」

を見たことがないのかも知れません。


なので
「多数決」と聴いて

「数の多いほうが勝つ手法でしょ」

という印象をお持ちの方も
少なくないのではないでしょうか?

【数の論理】は「対話」の真逆!


ところで
日本の民主主義を語る上でよく耳にする

【数の論理】

この言葉を掘り下げてみると
こんな定義が見つかりました。


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【数の論理(かずのろんり)】

政治用語の一つで
少数派との対話を重視せず
意見の集約を行わないまま
単純な多数決で結論を導こうとする姿勢

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むむむ・・・
気になるのは

「少数派との対話を重視せず」
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ココですよね。

私たちが目指す「TAIWA式™」とは
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誰もが 多様な意見や考え方を持っている という前提」
 に立ち
 その中で
「協働しながら共通の解を発見 していこうとする」
 ことで
「互いが影響 を受け合い、新たな変化 を生み出していく場」

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のことであると考えています。

私たちが「TAIWA式™」を開発している当時
いつもこんな違和感を感じていました。

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 企業の中の会議やブレインストーミングで
 付箋とか、ホワイトボードとか使って時間かけて
 さんざんアイデアや意見を出したのに
 そのあと「グルーピング」という
 

  「多様な意見をフラットにならす作業」 

 で、小さな「意見」や
 大切な「キーワード」まで丸められて
 最後は3つに絞られたA案、B案、C案で「多数決」
 周りの反応を見ながら
  おそるおそる無難な選択肢のところ で手を挙げ
  「みんなと同じ地点」に着地 する

 ってどうなの?

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いかがでしょうか?

もしかしたら
あなたの職場でも
似た風景があるかも知れないですね。

前半までの
「アイデアや意見を出す」プロセスまでは
まずますなんですが

後半の「決める」ところのプロセスが
少し乱暴な感じなんですよね。

「多数決」で起こる「勝ち負け」

「多数決」だと必ず
「勝ち負け」が起こります。

カンタンにいうと
こういうことです。

5人で「話し合い」をし、その結果
選択肢が「A」「B」「C」の3つになった

5人で「多数決」を取ったとしたら

 3人が「A」に手を挙げ
 2人が「C」に手を挙げた

「多数決」の結果

 「A」に決定となった

でも、この場合、

「C」に手を挙げた2人は
「多数決」で「負けた」

ことになります。

「負けた」とまで言わないまでも
せっかく良いと思って手を挙げた「C」を
あきらめないといけないわけです。

これだと
「C」を選んだ2人は
納得いかないですよね。

しかも、もしこんな会議が続いていくと

「そもそも会議に出たくなくなる」

「会議に出ても発言しなくなる」

「意見やアイデア出しが無難ものばかりになる」


というネガティブな影響が出てしまいます。

また「多数決」には
こうした「挙手制」以外に
「投票制」なんていうやり方もあります。

持ち点「3点」を各々参加者にあげて

「自分が好きな案に得点を付けてね」

という決め方。


一見すると
「多数決」より良さそうですが
でも、このやり方とて
参加者同士の

「関係性づくり」

が不十分だと

「Bさんが出した案かあ。。。
 Bさん、普段からあまり印象良くないし
 良い点をあげるのはやめようかなあ。。。」

みたいな

「アイデアそのものとは無関係なマイナスの意図」

が働いてしまうこともゼロとは言えません。

 この「マイナスの意図」は「多数決」に変わる意思決定手法
  「ボルダルール」という手法のデメリットと言われています。

では、どうすれば
参加者みんなが納得して

「よし、これなら頑張って取り組むぞ!」

という
ベストな意思決定や合意形成が
できるのでしょうか?

参加者同士の話し合いが最も盛り上がる「議論の沸点」

私たちの「TAIWA式™」は


1日4時間を3日間(3セット)
=合計12時間の中で
なかなか盛り上がらなかった
社内の「対話」(っぽい会話)の場を

「社員のホンネとホンキ」

を引き出す魅力的な「場」にまで
変革していくメソッド


なのですが
参加者同士の話し合いが最も盛り上がる

「議論の沸点」

に到達する瞬間があるんですよね。

先日も
ある企業様の「TAIWA式™」のトレーニングで
こんな場面がありました。

Sさんのコメント。

「これまで、変な遠慮とか忖度とかで、

 コレ話すとたぶん雰囲気悪くなるよな

 っていう組織の課題について
 話し合うことって正直なかったんだけど
 こうして皆で、本音で話し合えたことで

  自分たちが働くためのルールだって
  自分たちで作ることができる って解ったし、

  自分たちの会社のビジョンだって
  みんなで一緒につくっていけるかも知れないっていう
  熱い気持ちが湧いてくる ようになりました。

 たぶん この感覚が「一体感」 なんだと思います」

なんかどこかの
「ビジネス書」の中のようなコメントですが^^
まぎれもない実話 で

こういう気持ちを抱く瞬間が
「TAIWA式™」の3日間の中には
ちゃんとあるんですね。

つまり

「TAIWA式™」のメソッドに沿って
学び合い、話し合ってきた参加者同士の中に
これまでに見たことのない

「新しいストーリー」

が見えてくる瞬間ですね。

そして
参加者同士が
自分たちの言葉だけでたどり着いた

この 「新しいストーリー」 こそが

「多数決」でも「投票制」でも得られない

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TAIWAを繰り返すことでしか得られない真の合意形成
==================================

なのです。

「TAIWA式™」合意形成だと、なぜ、話し合いがうまくまとまるのか?

今回の冒頭で
日本人は

「話し合いの良い見本」

を知らないのかも知れない
と書きましたが

私たちの「TAIWA式™」には

ちゃんとした「お手本」
^^^^^^^^^^^^^^^^

があります。

私たちの「TAIWA式™」のメソッドの多くは
実は

*******
 北欧由来
*******

なんですね。

ちょっとエピソードを話すと。。。

私たちが「TAIWA」を学びに行った
北欧の国「デンマーク」では

与党も野党も

同じ「国家ビジョン」

を達成するために
日夜、熱い議論を交わしていると聞きました。
要するに、どこかの国のように


政権が変わる度に国の大方針が変わる


なんていうことが一切ないんですね。

どういうことか?

デンマークでは
与党の政治家も野党の政治家も

「国家ビジョン」

について徹底的に対話を繰り返し


参加者全員が納得できる合意形成

に、皆がたどり着くまで
妥協することなく話し合い続けるんです。

そんな中で決まった合意形成には
自ずと

******************
コミットメント(強い覚悟)
******************


が芽生えます

だから
その合意形成がなされたあとも
与党議員や野党議員は


同じ「国家ビジョン」

を達成させるために
熱い議論を交わし
たとえば

「2030年までにエンジン車の販売は終了させる!」
「2050年までに全発電を再生可能エネルギーに転換する!」

など
決して絵空事でない
地に足ついた方針や政策を次々に打ち出し


その「実行」に向けて力強く
歩き始めていきます。

直近の SDGs達成度ランキング を見れば


トップ3を飾る
「北欧諸国」こそが
ホンモノの「TAIWA」を
実践している社会だ
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ということもよくわかります。

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『日本のSDGs達成度、世界19位に低下 増えた「最低評価」』
(2022年6月2日「朝日新聞デジタル」より)
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合意形成には時間がかかる

と話す
経営者やリーダーの方は
まだまだ多いですが

じっくりと時間をかけた
「TAIWA」によって紡ぎだされた「合意形成」


がありさえすれば

社員一人ひとりのベクトルが
ガッチリ揃い
そのあとの「実行力」に大きな差が出る


ということは
国家レベルで証明された事実 です。


要は
「急がば回れ」
ですね。

私たちが展開する「TAIWA式™」だと


なぜ「多数決」ではない
「合意形成」が可能になるのか?

なぜ、どんな「話し合い」も
皆が納得できる形でまとまるのか?


それは、

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人間をとことん尊重する
「対話文化」をもった北欧諸国を
しっかりとモデリングしつつ
日本人にも

ムリなく「実装」できるよう
緻密に設計したメソッドだから

***************

なのです。

ということで
「TAIWA」を進めていく先にある

「合意形成」

の様々な手法について触れてきました。


私たちが目指す合意形成は

************
誰も取り残さない合意形成
************

です。

みんなで「合意形成」に参画できた!

という気持ちはそのまま

組織の「一体感」

へと変わっていきます。


そしてその「一体感」が
同じ方向を向いた瞬間

強くて太い、一本の「ベクトル」

となって
あなたの会社を

まだ見たことのない
「新しい未来」


にまで連れていってくれるでしょう。


あなたの会社がまだ
誰かを置き去りにする意思決定


しか出来ていないかも。。。
とお感じになるなら
次の会議でぜひ

「TAIWA式」合意形成


を取り入れてみてくださいね。

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